【プレッシャー対処法】〜武道の精神から学ぶ〜編

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精神の状態を重んじる武道。

例えば剣道。もともとは剣士の術から形を変えて、武道として確立してきました。
当時、剣士たちは真剣で戦うこともあったわけですが、その重圧を考えれば想像に難くありません。

彼らはこの大きなプレッシャーをどのように対処してきたのでしょうか。

そこから現代に生かすヒントを得ていきましょう!

 

☑️本記事の対象

  • 強い心を持ちたい人
  • 動じない心を持ちたい人
  • 揺らがない心で生きていきたい人

 

強い心で生きていきたい!

MINE
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先人の武道家から学びましょう!

 

Contents

プレッシャーに打ち克つ【自信】

江戸時代の初期に剣豪として活躍した宮本武蔵をご存知でしょうか。

歴史書ではその60年の生涯において、一度も敗れたことがないと言われています。

当然、この当時の戦いは真剣で行われていることから、そのプレッシャーは計り知れないものだったでしょう。

そのような状況で、60年間敗れることなく、命を落とすことなく、勝ち続けてきました。宮本武蔵のこれほどの精神力の強さ、一体どのように育まれたのでしょうか。

 

五感の感性を磨く

その答えの一つに、宮本武蔵が発した有名な言葉があります。

 

「我以外、皆我が師なり」

 

この言葉から、宮本武蔵は「自然」すらも師として考えることによって、自らの感性を磨いてきました

誰かと群れになって稽古をするのではなく、自然の中に身を置き、常に自らを律して稽古に取り組んできました。この孤独に耐える力・自然を味方につける力が長けていたことが、宮本武蔵の伝説を作り上げたと言われているのです。

(参考:コーチング・クリニック『プレッシャーに打ち克つ!』)

 

 

☑️現在の稽古

現代においても、柔道や剣道など、「気」を充実させて勝負に挑む武道が存在しています。しかし、これらの武道も、今は道場での稽古がほとんどで、自然のど真ん中で自らを鍛え上げることはほとんどない状態ですね。

「孤独に打ち勝つ」という点においては、江戸の初期、
自然の力をフルに活用していた宮本武蔵のように、1人稽古に励み続けるのは難しいかもしれません。

 

ひたすらに自己研鑽。
情報や誘惑が溢れていなかったこの時代だからできたとはいえ、自らを高めることだけを考えてきたことでとんでもなく強い心が育まれていったのです。

 

“浩然の気”に学ぶ

孟子の言葉に“浩然の気”を説明した言葉があります。

「その気とは、極めて至大にして、極めて至剛。正しく素直なものである。それを害さないように養えば、天地の間にも充満するほどの力を持つ。まさに人の中に宿る宇宙エネルギーである。その気とは義と道によって養われ、これを欠いてしまっては萎んでしまう。自分自身の中の正しさを積み重ねていって生まれるもので、他から無理に取ってくることのできるものではない

この気は、自分でも満足できる行いをしなければ萎えてしまう。気だけを充実させようとしてはならない。しかし、気を養うことを心に忘れてはならない。義と道に従うことが大事で、気を無理に助長させてはならない」

 

まさに宮本武蔵も、1人稽古によって自然エネルギーを自分に取り入れる努力をしていました。

自然を取り入れることが、気を充実させるために大きな役割を果たすことを理解していたのですね!

 

 

☑️自然の力を精神力の強化に変える

“天地の間に充満する力=宇宙エネルギー”を自分の内部に取り込む。

これはイメージすれば、自分のエネルギーに加えて、大自然の膨大なエネルギーも一緒に活用するようなものです。これが実現できた時、五感の感性が磨かれ、そしてプレッシャー時には、それをものともしない精神力の強さを発揮することができるのです!

 

現代に活かそう

大自然の力を借りると、自分が持っている力以上のものが発揮できることがわかりました。

しかし現代のこの時代に、完全に一人きりになり、大自然のみの環境で鍛錬を行う、ということは現実的に難しいかもしれません。

山奥の秘境にこもって修行、というのもなかなか現実的ではないですものね。

 

そんな現代人には【旅】をオススメします!

これは私の見解ではありますが、旅をして普段とは異なる景色を見ると、新たなエネルギーを感じることができます。考え方も新しい発見もあります。

それくらい「環境を変える」ことにはインパクトがあるので、【旅】を取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

 

禅の【呼吸法】

この“浩然の気”を体内に取り入れることによって、体は大自然の大きなエネルギーを得ることが可能になります。

その取り入れの際に使う、「呼吸」にも重要なポイントがあります。気力を充実させるだけでなく、リラックスさせる効果がある「呼吸」扱いを理解しておきましょう!

 

人は緊張状態になると、まず肩に表れ、その後肘、人差し指と伝染していきます。特に緊張の大きい場面ではこれが顕著に表れてきます。

 

これを和らげるのに、禅の呼吸法が役立ちます。

禅の教えには、「三の二の十五」という呼吸法があります。

これは三秒大きく吸って、二秒止めて、十五秒かけて長く吐くという方法です。

普通に日常を過ごす中で、これだけ深く呼吸をすることはありません。

 

1日に数回、この「禅呼吸」を取り入れることによって、緊張状態から平常心・冷静な精神状態になれることが期待できるのです!

 

 

まとめ:精神力を鍛える!

✅五感の感性を磨こう
✅浩然の気を現代の生活にも取り入れよう
✅禅の呼吸を日常に取り入れよう
✅旅に出よう!

 

武道はその歴史からも、精神の充実を求める気質があり、日常を過ごしていくうえでもその取り組みは参考になります。

情報が多い現代社会では、何が正解かもわからず混沌としています。

そんな中、ストレスを跳ねのけ、プレッシャーに打ち克つ力が必要になることは明らかです。

人との戦いというよりかは、自分との戦いです。重圧を感じる自分がどのようにして立ち向かうのか、そこに人という敵はいません。目に見えないものとの戦いです。

 

「強く」生きるを実現するために、上記の例も然り、少しでも日常に役立ててくれましたら幸いです。

 

 

 

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