スポーツ界ではよく耳にする「名選手は名監督になれない」という言葉。
実際に選手として華々しい成果を出した選手が、
指導者として明確な成果をだせなかったケースは良く聴く話ででもある。
でもこの言葉が意味することの本当の意味をわかっていなかった。
名選手が名コーチになれないのではなく、
選手に考えさせる指導ができない人が名コーチになれないのだ。
Contents
この本を読む目的
・コーチとしてのあり方を学ぶ
・最高のコーチとは何か、を知る
・教えないとは何か、を知る
仮説
一緒にベストな答えを考えさせることができるコーチが名コーチなのではないか・著者の現役時代に、
自分なりの答えを考えさせるのが得意なコーチがいたのではないか
・正解を知る能力ではなく、
自ら自分だけの答えを出せる選手が活躍し、
そんなコーチが優れたコーチ
ピックアップ
・「コーチの仕事は教えるではなく、考えさせること」
→大前提、自分と相手の経験、常識、感覚は全く違う。
・「アドバイスは邪魔」
→他人の言葉を自分の感覚に変換し、それを完璧に再現できる人は少ない
・「組織として求める能力<個人が持つ能力を上げることを優先させる」
→個人の質が上がることによって、組織の力を上げる。
組織力は個々人の能力が高まる環境があってこそ、伸びていく。
・「課題設定で大事なのは、課題解決の為に必要な要素が、
すべて自分でコントロールできるものであること。外部要因は入れない」
・「課題を自己設定する能力があれば、選手を辞めても生き抜ける」
・「ダルビッシュは“好奇心”が並外れている。
それは『自分への期待度の大きさ』でもあった」
・「この分野はめっぽう強い、という特徴を身につければ、
ステージアップできる可能性が高い」
・「コーチは人を導く仕事。人に考えさせ、できるようにさせることが使命。
できないのは選手のせいだと開き直るのは、職務放棄」
→コーチとしてのあり方。
・「結果、コーチがやることがなくなり、はたから見るとサボっているのが究極のコーチ像。
最高のコーチは教えない」
気づき・学び
✔そもそもバックグラウンドが違う他人に
アドバイスするのはナンセンス
✔個人が持つ能力に一刻も早く気づき、
その能力を上げるための環境を用意することこそが
コーチの仕事であると気がついた
✔コーチを受ける人に対して、自分で考えて、
自分で課題認識をさせることがまずはコーチとしての役割の一歩目
ネクストアクション
→メンバーに「ストレングス・ファインダー」を受けてもらう
2、ストレングス・ファインダーの結果をもって、
1on1の実施とその能力を活かせる環境をともに考える