変化の激しい時代、「はたらく」ことの周囲を取り巻く環境が著しく進化している。
この状況下で、どんな人間が重宝されるか、どんな行動を起こせる人間に価値があるのか、会社員としてこれからはたらく就活生や今はたらいている社会人に向けた1冊。
Contents
読む目的
- 会社員としてどんな行動が必要か、ヒントを得る
- これから求められる能力・人材価値を知る
内容
その道の【プロ】として必要な姿勢
・仕事を依頼されたときに「ゴール」と「制約条件(納期、費用など・How、Why、What)」をセットで聞くこと。
→この背景には、「ゴールのない仕事はしない」という意思表示がある。
・一つのツールで反応がなかったらツールを変える。
・主語を抜くのは絶対NG
→会話を行う上では、正しい理解をさせる・誤解を生じさせない配慮が重要になる
例)「来週の会議はどうなっている?」の質問に対して、「調整します」だけではわかりづらい。会議自体を調整するのか、時間を調整するのかの主語が抜けている。
・上司に質問する際は「自分なりの仮説を交えて」クローズドクエッションできく。
→「イエス」か「ノー」で答えさせる。
・人と人であることを心から理解する
→商談では9割雑談、最後の最後にエレベーター前で本質を話すことで本題の契約の話がOKになることがある。これはなぜか?
▶︎信頼があるから。信頼関係の元では、長々とした説明は必要ない。何を言うのかと言うよりかは、だれが言ったのかが重要だから。
・商談や意見の場合では、あらかじめ自分の主張に対しての反対意見を用意しておく。事前準備で出遅れないため、会議前にメンバーにヒアリングをしておく。
・陰口はのちに必ず相手に伝わる。陰口はやめて悪口があるなら直接伝えるべき。
・個性を活かす。チームでは自分な得意なことで貢献する。全員がオールラウンダーは求めていない。
・礼儀は巡り巡って自分が得する。普段からお礼や挨拶を欠かさない人が真っ先に助けられる。
→基本原則。当たり前のことを当たり前にできるかどうかが大事。
【できる人材】に学ぶ
・安倍晋三の通過儀礼は対人のコミュニケーションとして参考になる。トランプ大統領のことが好きか嫌いかでは行動をしていない。プロとしてどう振る舞うか。接待の場を無駄にしない。徹底して相手の立場を読み切る。
→相手の立場に立って、相手の求めることを考えまくる。
・飲み会の場でもなにができるやつか、を見られることもある。おもしろいやつなのか、気の利く良いやつなのか。自分はなにができるのか考えなくてはいけない。
・「反省」と「落ち込み」は違う。すべきことは次になにをするかということ。
→反省は、よくなかった部分を分析して次に生かす。落ち込みは良くなかったと嘆いて終了。
・相手が激怒したときはリカバリーを学ぶ最大のチャンス
→次にどんな行動をすべきかについて考える機会になり、【どう切り返すことがベストか】について考える場をもらったとプラスに捉えることができる。
・読書の時間を死守。忙しいからといって材料を入れないシェフはいないように、「忙しい」ということは言い訳にならない。
・受信だけでは正しいリテラシーを手にできない。アウトプットの重要性。
→何を言うか、何を言わないか。繰り返しで学ぶほかない。
・憎まれっ子世にはばかる。無理なら無理という、自己管理の重要性。
→人に嫌われても良い。その先に目的があるのなら、それは大本望。
・公私混同が必ず悪ではない。それだけのことをせざるを得ない状況、時間ならそれなりの成果を出すことを期待する方が大事。
→昔、政治家が公車を自分の子供の送り迎えにもしようしていたという話がある。注目すべきはそれ自体をしていることではない。その結果、仕事の成果がどうなっているのかという事実が重要。ある程度の自由を与えられるということは、それだけの責任と結果を出すコミット力が求められるということ。
気づき・学び
- 全ての行動は相手が主体になる。相手がどう感じるか、どう思うかを考えることが、ビジネスや人生においての成功要因の一つである
- 結果を残すために必要なことを逆算して考える。本質として重要なのは、その過程の行動そのものではなく、結果が残せる行動になっているのかということ
ネクストアクション
- 1日最低15分は読書の時間を確保する(確実に捻出できる時間)
- 読書した内容や概要をTwitterで毎日発信する(アウトプット目的)
- 多くの価値観があることを理解するために、日頃の会話から相手の立場に立ち、相手の気持ちを想像する癖付けをする