新型コロナの影響はスポーツにまで及んだ。
スポーツは中でも最も大きな影響を受けた業界の一つと言ってもいい。どのようにしてスポーツ界は立ち直っていくのか。
スポーツ界はどうやって危機を乗り越えるんだろう。
いろんな変化が起きています。観戦の仕方も様々な形になっていますよ!
Contents
新しいスポーツ観戦様式
感染拡大当初、スタジアムやアリーナでの観戦がほぼ不可能となり、チケット収入に依存していたスポーツやチームが被害を広げた。徐々に感染レベルが減っていくにつれ、プロ野球やJリーグでは条件付きで“リアルな観戦”を再開。
しかし他の競技現場ではどうなっているのか?
陸上の“新体験”
陸上界が新しく生み出した観戦体験は同時に“新しい出場体験”となる試みだ。ロンドン五輪に出場した横田真人(800m前日本記録保持者)が主催し、『VIRTUAL DISTANCE CHALLENGE』が実現した。これは簡単にいうと、「オンラインレース」である。
インターハイなどが中止になるなか、「記録を記憶に残す夏」というスローガンのもと、全国全ての中高生を対象に実施され、大きな支持を得ることに成功。
「インターハイが中止になったばかりか、練習環境も無くなりました。僕はインターハイを目指して成長させていただきましたが、仲間がいたり先生がいたりという時間の積み重ねこそが大会の結果なんです。日々の部活や学校生活にフォーカスを当てなければ陸上競技の広がりはない。僕の中で生まれた“バーチャル”というアイデアを実現しました」
手順としては、自分たちでタイムトライアルして動画撮影し自己申告。スマホがあれば誰でもエビデンスが取れる。選手の動画が揃ったら大会サイトで視聴も可能となる。
「保護者の方やマネージャーが近くで応援できない状況です。でも、この方法なら可能になる。応援してくれる人の思いも動画に込め投稿してくださいというのが、僕らの趣旨です」
バスケ界で起こる“進化”
日本バスケットボール協会(JBA)でもでも画期的な動きが広まっている。B1リーグでは、バスケットボールのライブ配信がされており、この趣旨は「CGのリッチ化」である。選手のデータや成績が手元のスマホから流れ、選手情報が即座にわかるようになっている。
このことによって、「こんな選手がいるのか」「選手の状態はこんな感じなのか」と、リアルな情報を手元におけることで、より観戦にリアル感が増すことが期待できる。
また、5Gとの「共創」も行われている。
例えばVRでリアルに近い体験ができるようになっているのだ。
スマホなどのマルチアングルを使い、好きな選手を好きな角度から見られる。それも自宅から視聴可能。来なるチームの試合を1つの画面で並行して見る複数観戦ができるのも特徴の一つだ。
テクノロジー分野の参集により、エンタメとテクノロジーの融合した新しい観戦体験の実現を目指している。
5Gの「共創」社会。この時代ならではのものを、「一緒に作り上げていく」。
Postコロナとして、新しい観戦様式が浸透するのもすぐそこかもしれない。
まとめ:新しい観戦の形を楽しもう!
チケット収入が見込めなくなった時代に、どのようにしてエンターテインメントを持続させていくかが、大きな課題となっている。幸い、テクノロジーの進化によって、現地に行かなくても楽しめる形が実現されてきており、タイミングとしてはベストなのかもしれない。
もしかしたら今後、代表的な国際大会やオリンピックだって観戦の仕方が変わってくるかもしれない。
時代の進化によって、これだけ多くの変化が起きている現状に立ち会えることを幸せに感じている。