【IT】“見える化”がスポーツを変える

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かつてラグビー日本代表の“エディー・ジャパン”が導入し、「驚異のフィジカル管理アプリ」として注目を集めたアプリがある。データを取得し現状改善につなげようという試みを、ビジネス現場からスポーツ現場へと普及させた。

「ONE TAP SPORTS」

まさにこの時代を牽引するツールになる。

 

客観的データをとる

「ONE TAP SPORTS」では選手が前日は何時間寝たか、今朝は何を食べたか、体重の変動はどうか、筋肉痛はないか、モチベーションが上がっているかなどのコンディションを効率的よく管理できる。そのため、パフォーマンスの向上が期待できるツールになっている。

当時、ラグビー日本代表監督だったエディーが指揮をとる時代、このアプリが開発されゆくゆくはより多くのスポーツに使われるように生まれ変わった。そして現在、この「ONE TAP SPORTS」を導入しているチームはプロアマ合わせて68競技1200チームにまで増えている。(2020年6月末時点)

「今、僕らに何ができるのかを考え、3月上旬にサービスの一部機能を無料開放した影響もあるでしょう」と、開発元であるユーフォリア(株式会社ユーフォリア)の宮田誠はいう。

今まで通りの練習ができなくなったチームが、遠隔で選手のコンディション管理をし始めたのだ。

ブラインドサッカー男子日本代表の高田監督も、

「もう、ワンタップスポーツなしでのチームづくりは考えられない。最近は他の競技の指導者から『ワンタップって使える?』と聞かれることが増えました」

と話す。

なんとこのアプリ、取得できるデータの種類は無限。すべての競技に共通の項目は全体の3割ほどで、他の項目は競技に合わせて追加可能。そして、項目には客観的なものと主観的なものがある。つまり体重や体温、心拍数は自動で入力されるので、選手が体調が悪いなか「自分は大丈夫」と主観的な判断で良い数値を入れてしまうことへの防止につながる。客観的な正しいデータが入力されることで、エビデンスを持って体調管理ができるのだ。

 

正しいデータがもたらすこと

上記のように正しいデータを取得して分析してみると、それまでは指導者の勘や経験に頼っていた部分を、数字が裏付けるケースが多いという。その先で目指すのは「勝つ以前に、大事な本番でベストパフォーマンスを発揮してもらうこと」

そしてこのツールの強みは、トップアスリートだけのものではないという点もある。

子供たちにも使えるような仕様だ。

「高校野球の選手で、自粛期間中に練習時間が減ったら球速が上がった、というニュースがありました。休めば、パフォーマンスが上がることが実証されたのです。子どもは、大人の小さい版ではありません。科学的な根拠に基づいた育成をして欲しい。それが、選手生命を長くし、一人ひとりを幸せにするはずです」

指導者やコーチも使用することで、従来の勘と経験が基本の指導から科学的根拠を持った指導内容に進化していくことが期待される。

 

選手は本番に「ピーク」を持っていきたい。そのために本番でどうやって「ピーク」を持っていくことができるのか、自分の特性を知っておく必要がある。身体の数値がどんなときにパフォーマンスが良いのか、悪いのか、全てが数値化されるおかげでその違いが認識しやすい。「ONE TAP SPORTS」は、試合の勝敗以前に、選手自身のベストが発揮されるのかどうかを認識する、その一助にもなり得るツールだと言えるだろう。

 

「選手は、ピーキングのやり直しを強いられています。トップアスリートになると、何月何日の午前・午後というレベルでピーキングができる。サポートしている19競技の日本代表チームでそれを実現し、しっかり結果を出してもらえるよう尽くします」

日本代表への期待も大きい。IT・テクノロジーの力でスポーツ界やアスリートが大きく前進していくと、スポーツはもっと面白くなる。

 

まとめ:ITの力を有効活用していこう!

客観的なデータはブレがなく、選手の調子等の把握がしやすい
✅スポーツはデータやテクノロジーの参入によって、進化しやすい業界

まだまだこれから伸びていく業界だろうと思う。エビデンスに基づいたデータが導入されることによって、選手一人ひとりの“パフォーマンスレベル”もさらに向上していくであろうことが予想される。スポーツ自体のレベルが向上していくのだ。

スポーツがもたらす影響は大きく、その範囲は無限に広がっている。私もそのスポーツに見せられてきた1人だ。現状は、成長過程で何らかのスポーツに携わってきた人が、大人になってもスポーツを好む傾向にある。しかしテクノロジーの進化によって、「観る」側の変化が大きくなると予想される。

これはつまり、今までスポーツを観戦する機会のなかった人たちにもチャンスがあり、自宅などでも楽しめるコンテンツになるかもしれない。

進化に置いていかれないよう、今後のスポーツに注目したい。

 

 

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