・【自己理解】
就活でも、転職活動でも、キャリア選択の場でも、真っ先に重要と言われることですね。
「自己理解」は、ビジネスマンも主婦も学生も、すべての人が人生を豊かにするために必要なことの一つです。
自己分析の仕方は無数にありますが、今回、中でも“手軽に” “簡単に” “わかりやすく”理解を深めることができるツールの、『ストレングス・ファインダー』を紹介します。
名著ですので実際に手に取り、結果まで出した人も多いと思います。
しかし、いわゆる「強みの分析ツール」の本であることは知っているものの、これを読んで人生が劇的に変化した人は珍しい部類です。
100万部以上を突破している本ということもあり、分析レポートまで用意があり、大変優れた自己理解ツールではあるものの、自分自身の強みを理解し、その後の行動変化にまで落とし込めた人は少ないのが現状ではないでしょうか。
- 『ストレングスファインダー』をやることで何がわかるの?
- 『ストレングスファインダー』を読むことで一体何が変わるの?
- 「強み」を知ったあとに、具体的になにをすれば良いの?
そこで、今回はこういったお悩みに応える内容となっています!
この記事を読むことで、「強み」について高い関心が芽生え、その自分だけの「強み」を最大限に発揮して、大きな価値を残せる人間になっているでしょう。
ではいきましょう!
Contents
なぜ「強み」を知るのか
これまでの人生で、僕は下記の経験により「強み」を知ることの重要性を強く感じています。
- コーチとして50人以上の人との関わりを持つ
- 自ら転職活動の経験もして、自分という人間の特徴、クセ、強みと弱みを徹底分析する
「自己理解」を深めることは、今後の選択や決断を左右します。
自分にとって納得のいく決断、正しい判断をするためにも深めていきましょう。
なぜ「強み」を知る必要があるのか?
ズバリ、自分が持つ得意領域で戦うことこそ、市場で最も勝利する可能性が高いからです。得意領域で戦うためにも「強み」を深く理解する必要があります。
超単純に考えて、足の速い人がどこかで絶対勝てる勝負をしろ!と言われれば、テストの点数でも将棋でもビジネスでもなく100m走を選びますよね。
それと同様で、この資本主義の世界で生き抜くには、自分の土俵、
つまり「強み」を最大限発揮できる場所(=戦うべき場所)を知る必要があると感じています。
これを読んでいただいている方は、少なくとも20年以上は人生を歩んできたことと思います。
その中で無意識的に自分の才能が発揮された瞬間、無意識下でしてしまっていたことなど、多くの行動のなかにその人がもともと持つ才能や能力が必ずあるんです。
“無意識”から作られた「強み」
僕も20年という歳月のなかで、確実に人格が形成されてきました。
例えば、穏やかな家庭、穏やかな友人たちと多く過ごしてきた人であれば、穏やかな性格の人になっている可能性が高いでしょう。
こんな形で、ほとんどの人間が、環境・文化・習慣・周囲の人間関係によって人格や才能がが伸ばされているわけです。
まず知るべきことは、自分が力を発揮しやすい場所、意思決定をするときのクセ、無意識にしてしまう行動など。
頭で考える前に「体が勝手に動いてしまう」ことは何なのか、これを理解することです!
無意識の中に「強み」がある
そして“無意識”の行動は本人にとっては普通でも、他人から見れば「すごいこと」だったりします。
まさに、これがその人の「強み」です。
無意識に行動し、無意識にやってしまっていること
=他人にはできなくて、実はすごいこと
これに気がつくには、「自分という人間の印象や特徴」を人に聞いてみる、のも一つの手でしょう。
「強み」を知ることで、自分という人間への理解が深まり、多くの時間とリソースを投入することにためらいがなくなるのです^^
ストレングスファインダーで「強み」を知る
」
ここまで「強み」を知ることが「自己理解」に繋がるとお伝えしましたが、強みから自己理解までの解像度を深めるために使用するのが『ストレングスファインダー』です。
強みの分析ツール
そもそもストレングスファインダーでなにがわかるのか?
自分という人間の“資質”がわかります。
何が強みで、何が苦手なのか、というところです。
『ストレングスファインダー』開発元のGallup社は、下記の様な使命を持ち、ストレングスファインダーを生み出しました。
“優れた潜在能力をより優れたパフォーマンスに変換する”
という使命のもと、人にはすでに優れた才能、能力があり、その強みを独自の177の質問に答えることよって明らかにしていきます。
その答えから、その人の本来の考え方、感じ方、行動のパターンを測定し、34の資質に分類されます。
ここで上位になった資質があなたの強み、つまり「あなた」という間的な特徴ということです。
分析されたレポートが参考になる!
ストレングスファインダーの良さは、その診断の正確性にもありますが、何よりもレポートが作成されるという点です。
34の中から導き出されたその人の特徴、その人だけのオリジナルレポートを読むことができます。
これを読むだけでも、自己理解はかなり深まります。
ちなみに私は、下記のような上位資質となっており、この5つが特に私を表す「強み」です
- アレンジ
- 最上志向
- ポジティブ
- 調和性
- 適応性
「強み」を知り、【自己理解】へ
「強み」を知ることができたら、「自己理解」への準備を進めましょう。
やり方は一つ、「どんな場面」でその能力が発揮されているのかを知ることです。
過去の原体験から「強み」発揮の場面を知る
強みを新たに知るというよりは、すでに自分が経験していることから見つけ出します。過去を“棚卸し”するイメージです。
やり方は下記の通りです。
①大切な人から禁止されてきたことやその時の言葉を思い浮かべましょう。
②何を言われたのか、どこで言われたのか洗い出す。
③その後、それを言われた自分はどんな行動をとったのか?
④その行動からどんなWant toがわかるか?無意識にしたいと思っていたことは何か?
①人から“注意”されたことや“禁止”されたことは何か?
例えば、小さい頃に母親から「家の中で走り回らないで!」と言われたことがあるとします。
おそらくこのくらいのことであれば、誰しもが経験あるかもしれませんが、ここで
・注意を受けたのに何度も繰り返してしまう子供
大きくこの2パターンに別れますが、
まずはこのような判断軸で、反発・反抗して自らの行動を起こしたシーンを思い出しましょう。
誰か大切な人で、当時の自分にとって権威のあった人からの「禁止ワード」を洗い出します。
例)
・パートナーからの言葉
・恩師からの言葉
・お世話になった先生からの言葉
②それは“誰に”“どこで”言われたのか?
洗い出す時のポイントは、「Who(誰)」と「When(どんな時)」に言われたかです。
次の表のような形で洗い出しましょう。
年齢 |
権威 |
関係性 |
禁止されたときのセリフ |
例 | 生活時間の共有が多い、存在が近い、保護下にある人物名を書く(親、先生、親友、彼氏・彼女、配偶者、上司、師匠など) | この人物との関係性 | この人物から行動を強く禁止されたフレーズ、行動を強く強制されたフレーズを書く(学校のクラスなど、集団の雰囲気から生まれるメッセージも含む) |
12 |
山田花子 | 母 | 「友人と勉強するな。」 |
③言われたあと、どんな行動をとったのか?
次に「禁止ワード」を言われたあとの自分がどんな行動を起こしたのかを思い出します。
そこで自分は
反抗したのか、それとも素直に従ったのか。
反抗したのであれば、その裏に自分の大きな「欲求」が隠れている可能性があります。
④行動から見える「欲求」は何か?
最後にその欲求の正体を探ります。
禁止、強制されたことに関して「守らないと叱られる。」と分かっていながらも止められない行動は何か。その裏側に存在する欲求は何か。
可能な限り具体化して洗い出します。
※ただし、「先生に認められたい。」などの他人からの承認に対する欲求からの行動によって得られる結果はNGです。
あくまで、他人が止めていたにも関わらずやってしまったことを対象とします。
「強み」を自己理解に活かす
GALLUP社でも、下記のようにストレングスファインダーを活用できるといっています。
②自分自身を振り返る。 自分の経験、モチベーション、自己認識について考えましょう。
③これらの資質を日々に活かす。 最も高い資質を活かすために、本レポートのアドバイスから始めてみましょう。
④盲点に注意する。 (参考:GALLUP社)
自己理解によって、ベストな選択を
自己理解を深めることで、下記のような変化を実感することができます。
- 自分に自信がつく
- 選択に迷わなくなる
- 生きる上での確かな指針ができる
自己理解とは、一言でいうと、
自分の強みを知り、意思決定のクセを知ること!だと解釈できます。
つまり、普段無意識にやっていることが「強み」であり、それが「意思決定」時にも反映されているということです。
まとめ:強みを知り、行動するために「ストレングスファインダー」を活用しよう!
✅「強み」を知ったら、原体験からそれを発揮している場面を抽出しよう
✅自己理解につながったら、行動!