日本では少し聴き慣れないかもしれません、新たなスポーツの紹介です。
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“スカッシュ”
「スカッシュ」をご存知でしょうか。
スカッシュ(英語: Squash)は、ラケットを用いるインドアスポーツのひとつ。名称は、球が握りつぶせる(squash、英語で「押しつぶす」「潰れる」の意)ことから来ている。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
テニスのようなラケットと小さなゴムのボールを使い、四方を壁に囲まれたコートの中で行います。
コート内で、2人がお互いに同じ壁に向き合い、小さなボールを打ち合うようなスポーツです。
イギリス発祥のスポーツで、19世紀初頭、囚人が壁に向かってボールを打っていたのが起源といわれています。 日本ではまだ40年くらいの歴史しかありませんが、世界中に競技としての認知度は高く、特に韓国や東アジアでは室内競技の代表と言えます。(出典:リバティスカッシュコート)
実際どんな動きをしているのか、動画でみてみましょう♪
どうでしょう?
私は初めて見た時、想像以上に動きが激しく、スピード感もある、運動量も多いスポーツだなあという印象でした!
詳しくはこちらの団体を調べてみるのが良いです。
スカッシュを専門に扱う団体で、一番詳しいと思います。
日本トッププレイヤー
(写真:日本スカッシュ協会)
世界で約2000万人の愛好者がいると言われているこの競技で、プロスカッシュプレーヤーとして活躍している選手がいます。松井千夏選手。
全日本スカッシュ選手権大会で優勝4度、準優勝9度。
2019年4月に出産し、同年9月に復帰すると、直後の全日本選手権で3位に入るなど再び第一線でプレーを続けつつ、競技普及活動も行なっています。
「スカッシュ」と聞いても、多くの方はまだまだイメージが湧かないスポーツだと思います。
オリンピックの新種目になったら、一気に認知度が上がると思うのですが、東京オリンピックでも選ばれませんでした。最終候補に残って、落選するのはこれで3回目。そもそもイギリス発祥のスポーツなのに、2012年のロンドン大会でも選ばれなかったので、どうしたらいいんでしょうね(笑)。
スカッシュの面白いところは、ボールの跳ね返りを頭でイメージし、予測をすると同時に体を動かすというところ。女性の方だったら日焼けを気にせず楽しめるし、短時間で汗をかけるので忙しい方にもおすすめです。
激しいスポーツだとか、ボールが小さく、速くて見えないというイメージを持たれている方も多いのですが、実際はそんなことはありません。もちろん強くボールを打ったり、速く打ったりすることはあります。でも、イメージ通りの軌道でボールが跳ね返ったり、思い通りのところにボールを打てるようになるのが、スカッシュの楽しいところです。
対戦相手はいるのですが、いかに自分が思い描いたことをコートで実現できるかが大切。スカッシュは自分との戦いなんです。
できなかったときは、どこが悪いんだろうと振り返って、克服できたときは達成感でいっぱいになり、そうするとまた次の課題が出てきて……。個人スポーツなので、喜びも悔しさも、残念なところも全ては自分に跳ね返ってきますが、だからこそ達成できたときのうれしさはひとしお。この繰り返しにハマって、私は20年以上プレーを続けてきました(笑)。
誰にでも楽しめる!
体力レベル的に、決して楽な競技ではありません。
しかし、上はなんと80歳以上の方まで楽しむことができるそうです。ルールも複雑なものではなく、
コートとラケット、ボールがあれば皆で競技を楽しめるというのがこのスポーツです。
魅力
私のレッスンでは小学生から80歳を過ぎたご高齢の方まで参加されて、みなさん自分の体力や体調に合わせてプレーしています。なので、皆さんにももっとカジュアルにスカッシュを楽しんでもらいたいですね。
一方で難点もあります。まずはスカッシュをする場所が限られていること。海外だとパブリックコートがたくさんあって、誰でも気軽にプレーできるのですが、日本の場合はスポーツクラブの中にあることが多いんですね。もっとコートが増えたらいいのにとは思っていますが、ジムの会員でなくても使えるコートもあるので、興味があったらぜひ探してみてください。
複雑なスポーツではないので、基本的に気軽に誰でも楽しめるということが魅力的な点の一つに挙げられます。
それぞれのペースで進めることが推奨誰ています。
注意点
同じ空間の中でラケットを振り合うので、相手に当たってしまう危険もあるというのも注意したいところです。
※勢いよく振れば、怪我につながりますから、ぶつからないようにラケットを振るための動き方なども指導するようにしています。
▶︎最初は競技を行う上での“安全”についての指導も欠かせません。
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プロスポーツにとって、欠かすことのできない“スポンサー”の存在ですが、
現在、日本スカッシュ協会にはアサヒ、ダイナム、AGC、ミズノ、DUNLOPなどの大手企業も参入しています。
この企業の支えも当然、今後このような支援企業が増えていくことも楽しみですね!
松井選手の未来
今、私は43歳ですが、引退は今のところ考えていなくて。応援してもらえる限りは現役でいたいですね。
それと同時に今は、スカッシュの魅力を広める活動も、さらに積極的に行なっていきたいと思っています。
オリンピックでプレーをしたいという気持ちは今も持っていますが、たとえ自分がコートに立てなくても、こんなに楽しいスカッシュの魅力や奥深さを伝えて、盛り上げていきたいですね。
やはりトッププレイヤーには、後代にも向けて同競技の認知度を向上させるための活動が求められます。
自分がやってきた競技がオリンピックに出るとなれば、それは嬉しい事ですしね!
まとめ:みんなで楽しめるスポーツ
シニアの健康増進用のエクササイズに、この“スカッシュ”が広まるといいなと感じています!
なんとかその魅力を伝えていきたいですね。
この世はまだまだたくさん、魅力的なスポーツで溢れていますね!