コロナ禍での過ごし方【一流選手の生活】#1

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2020年春、人々が想像もしなかった世界になった。

コロナウイルスの脅威は世界中を混乱させ、スポーツを止めた。スポーツが開幕する季節にスポーツは中止することを余儀なくされてしまった。

その最中、やり場のないアスリートたちは何を思い、そして何をして過ごしたのか。

今回は日本球界を牽引するトップ選手の考えや取り組みを紹介する。

 

Contents

則本昂大

日刊スポーツ)楽天先発の則本昂 楽天4-3西武 プロ野球/6回3失点で2勝目を挙げた楽天先発の則本昂=日刊スポーツ=楽天スタジアム

 

「野球ができない、満足に仕事ができない辛さと戦っているのは、僕だけじゃない。全てのアスリートはもちろん、大勢の方が思うような日常生活を送れずモヤモヤしている。

『寂しい時間を過ごしているのは自分だけじゃない』と視野を広げることで、現実と向き合うことができました。できることをしっかりやる。こまめな手洗い、うがい、アルコール消毒」

 

誰も経験したことのない状況の中で、どんな行動をすればウイルスは収まるのか、そしてどうすれば野球を開幕することができるのか。

それは一人ひとりの意識にかかっている。

則本はファンや子どもたちにこんなメッセージを残した。

外で思いっきり野球がしたい!という気持ちを我慢してください。今こそ、徹底した行動が求められています。僕もそうだけど、『自分だけが不自由な生活をしているわけじゃないんだ』と思えば、辛さだって打ち消せる。家族や友達に思いやりの心を持って耐えることができれば、いつか必ず野球人生に役立つはずです

私たちは「我慢」を超えてきた。

そして7月、プロ野球は開幕した。

 

丸佳浩

(写真:numberWeb

 

「プロ野球選手である以上、野球が再開したときに、ファンのみなさんに喜んでもらえるプレーをすること。そのために、今はしっかりとした準備をしておくことが自分たちの使命だと思っています」

 

子供たちにも気遣いの思いがある。

「子供たちもストレスが溜まっていると思います。でも、何事もプラスに捉えてもらいたいかな。例えば、勉強とか料理とか家の手伝いとか、普段やらないことに挑戦したりとか。何かやることで興味もわくと思うし、将来自分のやりたい、なりたい職業と出会えるかもしれない。そんな時間になるようにプラスに考えてもらいたい

 

栗山巧

(写真:埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト

 

「プロ野球が開幕したときに、ファンのみなさんに喜んでいただく。ファンのみなさんと喜びを分かち合うため、僕たちは開幕中に向けて準備中です」

一番の悩みはチームスタッフも自宅待機で不在だったことだ。

自分でボールをセットして、映像のチェックも全て自分で行う。これまでとは違う、変わった状況ではあるが、落ち込むことはない。

僕たちに求められているのは、開幕したときにベストパフォーマンスを出すこと。そこに意識を置いていれば、大丈夫だと思います。そして『やっぱりプロはいいプレーをするなあ』とみなさんに思ってもらいたいです」

準備に抜かりはない。最高の状態で開幕を迎える。

 

石川雅規

(写真:ウィキペディア

 

今年1月、40歳を迎えた「小さな巨人」こと、ベテランエースが40代で開幕投手に抜擢された。40代で開幕投手はプロ野球史上5人目、21世紀に入ってからは初という名誉だ。

開幕は延期になり再調整となったが、この大役からわかるように、まさに大投手である。

「この時間が新しい発見につながることもあるはず。最近は自分の昔のピッチング映像を見返して、もっといいフォームや投球の間合いがあるんじゃないか、と研究しています。

後はアプリを使って、英会話の勉強も。外国人選手が身近にいるのでもっと喋りたい。普段なかなかできないチャレンジをしようと思っています」

 

新鮮な感覚もあった。春先、石川の子供たちが新生活を迎えるシーズンだった。

長男は高校1年生、次男は小学6年生。子供たちも学校にいけず、友達と会うこともできない。

「できるときは一緒にキャッチボールもします。そういえば、暖かくなってきてキャッチボールができるこの季節に、子供たちと一緒にいられたことって今までになかったなあ

 

ファンの応援効果は、それが無くなって気づくこともある。

「無観客で行われた神宮球場でのオープン戦でマウンドに立ってみて、改めて声援の力は大きいんだと実感しました。グラウンドで再会できたらファンの方に大声援をもらえるような全力プレーを見せたい。スタンドの沢山の笑顔が早くみたいです」

 

まとめ:今できることは?

4選手を紹介した。

どの選手にも共通していることがある。

 

準備にエネルギーを注ごう!

✅今の環境で何ができるか考えよう!

 

準備への配慮とマイナス要素をポジティブに捉える姿勢。

外で野球やスポーツ、遊びができないということは、逆に捉えると室内でできることが増えるということ。選手たちは今、目の前にある環境を受け入れ、そこでできるベストな行動を考えている。

この状況でいつまでも悲観的になっている選手はいない。

今後、いつ感染爆発が起きるかわからないが、私たちにもできることは必ずある。

 

 

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