女性とスポーツの現状

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スポーツ選手の競技人生とキャリアの選択は、
様々な理由からその決断を下すには難しい場合が多い。

多くの選手、特に女性アスリートには、
女性という特性から身体について悩むケースが多々あるのです。

もちろん、スポーツでも一般社会でも“男女”の待遇に差であったり、
違いがあってはなりませんが、女性は一生のうちに子を授かり、
出産という大きなイベントが起こる可能性もあります。

スポーツを愛する女性、スポーツによって形作られてきた女性、
競技者として“強さ”を追求し続ける女性。

彼女らは立派なアスリートである前に、女性でもあります。
男性には経験のできないその苦悩と努力を知り、僕も「無知」を恥じることになりました。

女性はもちろん、男性にも見ていただきたい記事となっています!

 

✔️本記事の対象

  • 女性アスリート
  • 男性全員
  • スポーツを愛する人々

 

 

バレーボール日本代表選手の苦悩

 

バレーボール日本代表としてアテネ五輪に出場した大山加奈さんをご存知でしょうか。

彼女はバレーボール選手としての競技人生後、引退してからは長年の不妊治療に励んでいました。

 

そして治療から約5年、今年9月に双子を妊娠したことを報告。

今回、彼女が妊娠を発表することには葛藤もありました。
しかしそれ以上に、自身と同じ境遇にある女性や
今後同じ悩みを抱えるかもしれない後輩のアスリートたちに対しての強い想いがあり、
発表することを決めたといいます。

 

そして今もなお、バレーボール教室を開いたり、
体罰や勝利至上主義の弊害などさまざまな問題が溢れるスポーツ界へ改善案を提言するなど、
第一線で活躍を続けています。

 

そして2020年9月28日、5度目の結婚記念日にブログで双子の妊娠を発表。

「こんな日が来ると思わなかった」

なかなか子宝に恵まれず、苦しさや寂しさを感じている同じ心境の女性に向けて、
その想いを綴るような印象的なブログが書かれている。

不妊時の苦しみについても、打ち明けている。

 

「AMH(アンチミューラリアンホルモン、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモン)の数値がすごく低かった。当時の年齢は31歳だったのに、卵巣年齢は42~43歳。現役時代から生理痛も生理不順もなかったし、現役を終えて、結婚したら当たり前に子どもができると思っていたので、お医者さんから『35歳ぐらいまでしか妊娠できないかもしれないね』と言われて、私は妊娠しづらい身体なんだと初めて知りました」

 

 

女性スポーツの歴史

 

女性スポーツの歴史は19世紀までさかのぼります。

19世紀の終わり、一部の上級階級の女性たちの間で、
ようやく乗馬やアーチェリー、ゴルフ、テニス、スキー、スケートなどのスポーツが楽しめるようになりました。

女性が選手として初めて五輪に参加できるようになったのは、
1900年に行われた第2回近代オリンピックでした。

第1回近代オリンピックは、古代オリンピック同様に女子禁制の大会でした。(引用元:順天堂大学 女性スポーツ研究センター

 

今や、オリンピックに女性が出場するのは当たり前になっており、

世界大会でも女性大会が複数開催されています。

 

公益財団法人日本スポーツ協会は、女性のスポーツ参加を手助けするスポーツ指導者らの支援者に向けて、女性を対象としたスポーツ指導や、スポーツへの参加を促す上で留意すべき医学やスポーツ栄養学、心理学的知見をまとめたハンドブックも作成しています。

 

これらのことから、女性をとりまくスポーツの環境は確実にその機会が増えてきています。

ですがその反面、女性アスリートだからこそ抱える問題も多く発生してきているのです。

 

女性スポーツの課題

・ライフプラン
・ジェンダーバイアス
・女性スポーツと栄養
・指導者からのセクハラ・パワハラ問題
・スポーツによる身体への影響、ホルモンバランスの変化
挙げれば数多くの課題が浮き彫りになってきます。
これらの問題は、スポーツ現場に現実として存在し、悩む女性アスリートが後を断たない状況です。

改善の一手として、スポーツ庁は女性のスポーツ取り組みにおける促進方策を打ち出しています。

この動きに紐づいて、同時に女性指導者も求められてきます。

 

そして時に、選手の“心”をケアできる専門家も必要になるかもしれません。

 

下記に女性アスリートの課題についての論文の一部も紹介します。

 

一番目に挙がるのがこころの問題である。

JISS で行っている個別心理サポートから見た女性アスリートの精神的な特徴は,男性アスリートと比較していずれもわずかではあるが,協調性が高い一方,自信,決断力,自己コントロール力が低いという結果がでている。

これは自己形成の問題を抱え、心理カウンセリングを必要とするアスリートにみられる自己信頼感の不足,主体性の欠如,自己充実感のうすさ,競技状況への過剰適応という特徴にも一致しており、女性アスリートにはより注意を払う必要があると考えられる。
(引用元:『女性アスリートの特徴と課題』 2017年11月 国立スポーツ科学センター メディカルセンター 土肥美智子

 

妊娠を経て

 

少し話が逸れましたが、大山さんの話に戻りましょう。

大山さんがずっと続けてきたバレーでは、
努力次第で夢は叶うと信じ、その通りに努力を続けていました。

しかし妊娠に関しては、ようやく採卵できた卵子を受精させ、
体内に戻したが妊娠には至らなかったショックが重なったこともあり、
開始から3年が過ぎた2017年、不妊治療をやめることになったのです。

 

小学生からバレーボールを始め、中学、高校、Vリーグとすべてのカテゴリーで日本一を経験し、
日本代表にも選出され、オリンピックにも出場。

為せば成るとばかりに前進してきた大山にとって、
「頑張っても叶わないこと」の現実にかなり苦しみました。

 

大山は苦しい経験から、確かな意志を持って意見を発する。

「何が何でも絶対に目標を達成する。だからそのために必死で頑張る。今までの人生はずっとそうだったんです。

でも、不妊治療はそうじゃない。絶対に子どもを授かるまで頑張ると思い込んで、時間やお金を費やして毎日過ごすべきなのか。
でもそれで本当に叶うのか。今までの人生とはあまりに違いすぎて、どうしたらいいのかわからなくなりました

 

「まずは悩んでいる人、苦しんでいる人、頑張っている人がいることを知ってほしかったんです。

子どもができるのが当たり前で、子どもがいる人は偉い、子どもがいないとダメ、そう思っている人がまだまだいるならば、絶対にそうじゃない、と言いたくて。

子どもを授かって、子どもを産んで、育てることは素晴らしいことだけれど、そうじゃなくて悩んでいる人も、欲しくても授かれない人もたくさんいることをまずはわかってほしい。

そもそも女性はキャリアと自分の人生を天秤にかけなきゃいけないこと自体がおかしいですよね。両方手に入れたかったら手に入れられる社会になってほしいし、子育てに専念しているお母さん、子どもがいない夫婦、結婚していない人、仕事に邁進する人、いろんな生き方があっていい。

それぞれの人たち、大人、子ども、みんなに優しい世の中になってほしいです」

 

「いろんな生き方があっていい」「みんなに優しい世の中」

これが実現するために、今、僕たちは何をする必要があるだろうか。

まずは理解しようとする気持ちを持つことではないでしょうか。

 

いろんな生き方があり、いろんな選択の仕方がある。生き方、考え方、価値観は人それぞれ異なります。
環境・文化・周囲の人間関係によって、様々なものから影響を受けて生きています。

だからこそ、自分の感情や意見を押し付けてしまうのは絶対✖️です!

自分にはわからない苦しみを相手は持っているかもしれない
と想像力を働かせながら接していきたいものですね!

 

 

まとめ:女性アスリートの苦悩を知ろう!

男性の一番の欠点は“女性の痛み”を経験できないこと
→現状や女性特有の悩みを理解しよう!知ろう!
✅妊娠という女性にとっての大イベントを特に男性は大切にしよう!
✅人の苦しみを理解できる人になろう!

 

僕も男性の立場で、女性アスリートの明るい部分は見ていたものの、
女性ならではの苦しみ・悩みの部分を深く理解していませんでした。

このことを反省しましたし、恥ずかしいことと認識しました。

 

スポーツやアスリートについての記事を書くようになって、
半年くらいが経ちますが、まだまだ知らないことだらけです。

 

今後もスポーツを愛する皆さん、アスリートを応援する皆さんにとって
読んで良かった!と思っていただける記事の執筆を目指して続けていきます!

 

今後ともどうぞよろしくです。

 

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