〜本来の集中力と心の余白を取り戻す、ウェルネスコーチの習慣〜
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■ なぜあなたは夜、スマホを手放せないのか?
ベッドに横になりながら、何気なくスクロールしているSNS。
もう寝ようと思っていたのに、気づけば1時間経っていた……。
そんな経験はありませんか?
私もかつて、夜のスマホ時間に人生のエネルギーを奪われていた一人です。
28歳、会社を経営しながら毎日走り回っていた私は、 寝る直前まで情報を追いかけ、メッセージに返し、YouTubeでなんとなく情報収集をしていました。
けれど、本当に癒されていたか?
本当に学びになっていたか?
答えは、NOです。
疲れているはずなのに眠れない。
眠れても朝スッキリしない。
集中力は落ち、仕事のパフォーマンスにも陰りが見え始める——。
その原因の一つが、「スマホ脳」。
夜のスマホ使用は、脳を過活動状態にし、自律神経のバランスを乱します。
つまり、夜のスマホは「眠り」も「集中力」も「心の余白」も奪う諸悪の根源なのです。
■ スマホ脳が引き起こす“静かな不調”
実際に、以下のような悩みを抱えているビジネスパーソンは多いです。
- 朝スッキリ起きられない
- 日中、眠気や頭のモヤモヤが続く
- 考えがまとまらない、アイデアが湧かない
- イライラする、周囲との摩擦が増える
- ふとしたときに「何のために働いているのか」分からなくなる
これらは、単なる「疲れ」ではなく、“スマホ脳”による神経疲労かもしれません。
スマホの光(ブルーライト)は交感神経を刺激し、寝る直前まで使っていると、脳は「今は戦う時間だ」と勘違いします。
その結果、副交感神経が働かず、眠りが浅くなる。疲れが取れない。
翌日の集中力も低下する。
脳も筋肉と同じで、使いすぎれば疲弊します。
しかし、デジタルデバイスを使っていると「使っている感覚」がないまま、無意識に脳のエネルギーを奪われ続けるのです。
■ 夜に実践する「デジタルデトックス法」
では、どうすれば「スマホ脳」から脱却できるのか?
答えはシンプルです。
“夜のスマホをやめる”ではなく、“脳と身体を整える夜の習慣”をつくることです。
ここからは、私が毎日実践している“夜のデジタルデトックス”の方法を紹介します。
この習慣が、あなたの睡眠の質とパフォーマンスを劇的に変えます。
① スマホを「物理的に遠ざける」
まず、寝室にスマホを持ち込まない。
これができるだけで、睡眠の質は格段に上がります。
私は、スマホは玄関かキッチンに置くようにしています。
アラームが必要なら、アナログの目覚まし時計を使いましょう。
「手元にあるから、つい触る」——これを物理的に断ち切ることが最初の一歩です。
② 就寝90分前に“夜モード”へ
人の身体は、副交感神経が優位になることで眠りに入る準備をします。
それをサポートするために、次の習慣をおすすめします。
- 照明を間接照明や暖色ライトに切り替える
- スマホの代わりに本を読む(紙の本)
- お香やアロマを使って嗅覚からリラックスする
- カフェインやアルコールは控える
私は「お風呂→ストレッチ→お香→読書→就寝」というルーティンを確立してから、深い眠りが取れるようになりました。
③ 脳をクールダウンさせる「3分瞑想」
特におすすめしたいのが、3分のマインドフルネス瞑想です。
やり方はシンプル。
- ベッドの上で、楽な姿勢で座る
- 目を閉じ、呼吸だけに意識を向ける
- 思考が浮かんできたら、「気づく→手放す」を繰り返す
これだけで、過活動になった脳のスイッチが切り替わり、心が静かに落ち着いていきます。
④ ピラティス式「自律神経ストレッチ」
交感神経と副交感神経のバランスを整えるには、体の緊張を緩める動きがとても効果的です。
私がよく行うのは、仰向けでの胸開きストレッチと骨盤まわりのリリース。
- 仰向けになり、両手をバンザイするように上に伸ばす
- 息を吸いながら胸を広げ、吐きながら力を抜く
- 骨盤をゆっくり前後にゆらして緊張をほどく
これは、呼吸と身体のリズムを調整し、自然な眠りへ導く“動く瞑想”でもあります。
■ 翌朝、「別人の自分」と出会える
この夜の習慣を取り入れた翌朝。
あなたは、こんな感覚を味わうことになります。
- 頭がクリアに働く
- 肌ツヤが良くなる
- コミュニケーションに余裕が生まれる
- 午後も集中力が持続する
- 「今日もやってやるぞ」と前向きなエネルギーが湧いてくる
これは、魔法でも特別なサプリでもなく、あなた自身の力によって起きる変化です。
本来のパフォーマンスが戻ってくる感覚。
「これが、自分本来の状態だったのか」と気づくはずです。
■ 最後に:あなたに必要なのは、我慢ではなく「整える習慣」
デジタルデトックスというと、「スマホを我慢する」というイメージがあるかもしれません。
けれど、私が提案したいのは、「我慢」ではなく、「整える」こと。
心と身体を整えることで、自然とスマホがいらなくなる状態をつくるのです。
そして、それはあなた一人でもできますが、伴走する存在がいることで加速します。